身近に親族のいないおひとりさまは、もしもの時を考えると不安になりがちです。
知らず知らずのうちに判断能力がなくなり、詐欺やトラブルに巻き込まれてしまったら、どうしましょうか。
どのような種類の終活支援があるのでしょうか。
そこでしっかりと事前に、信頼できる第三者と契約を結んでおけば大丈夫です。今日はそんな契約についてお話しいたします。
まず思いつくのは任意後見契約でしょう。
あなた様が分別つかなくなると、財産管理などの処理や療養看護等などをしてくれるよう定める契約です。
これがあると安心できますよね。
けれども、自分が分別つかなくなるタイミングなどはっきり分かるものでしょうか。
気づけば、そうだったパターンが多いのも事実です。特に身寄りのない高齢者様は気づきにくいことが多いでしょう。
そんな僅かなスキに犯罪が忍び込んでしまったらどうしましょうか。そこで、確実に任意後見契約を発動する別の終活支援の準備が必要になります。
その準備は財産管理委任契約を結ぶことです。
これを当事者間で契約することで、自分が分別のある時でも、信頼できる方に財産管理をしてもらえます。
これで任意後見契約も補強できてばっちりですね。
但し、覚えておかないといけないのは、任意後見だけでは、自分が死んだ後の後始末をしてくれないということです。
そこで自分が亡くなった後の遺品整理について気になる方は、死後事務委任契約を結んでおきましょう。
そうするとお墓の整から役所の手続きまで、相手方に任せることができます。
いざという時の終活支援には任意後見契約を結ぶことは皆さん考えられると思いますが、それだけでは十分ではありません。
判断能力は徐々に失われていき、自分では気づかないことが多々あります。そこで事前から十分な終活の準備をしておいて、万全を期しましょう。
まとめ
- おひとりさまで老後が不安な方は、任意後見契約+財産管理委任契約+死後事務委任契約を結んでおけば安心です。