
放課後等デイサービスと児童発達支援を多機能型で経営しています。ただ人員配置が複雑で、送迎の時に必要な人員配置を満たしているか不安です。
そこで児童の送迎時での児発や放デイの人員配置のポイントや注意点を教えていただけますでしょうか?
児発や放デイは人員配置基準を満たさないと「サービス提供職員欠如減算」になります。
特に児童の送迎時間の人員配置の考え方は特殊で、基準を満たしていなければ実地指導でトラブルになるでしょう。
この記事では事業者様の理解の一助になるように以下の内容を説明いたします。
- 児発/放デイの送迎時の人員配置基準がわかります
- サービス提供時間中の人員配置のポイントがわかります
- 送迎が可能な従業員の職種がわかります
目次
【児発・放デイ】サービス提供職員欠如減算と送迎の注意点!人員配置の悩みを解説

児童発達支援と放課後等デイサービスで、送迎時であっても定員に応じて必要とされる人員配置基準を満たしていないと「サービス提供職員欠如減算」が適用されます。
<減算について>
・【基本】人員欠如の減算とは?計算方法や注意点も解説
・【詳解】人員欠如の減算:基準や緊急対応・防止策をご説明
・【詳解】児童発達管理責任者欠如減算と個別支援計画未作成減算とは?
<常勤換算について>
・【必読】常勤換算の計算総まとめ!減算にならないためのポイント
・【基本】常勤換算について徹底解説!計算方法/注意点/よくある質問まで
・【必見】利用者数の計算の仕方のポイント!人員配置の注意点まとめ
<スタッフ配置に関する加算>
・【基本】児童指導員等加配加算とは?取得条件や注意点も解説
・【注意】児童指導員等加配加算と従業員シフト配置の可否について解説
・【確認】特別支援加算とは?条件やおすすめ活用法も解説
・【お勧め】専門的支援加算とは?条件や注意点も解説
<多機能型の配置のパターンを解説>
・【基本】これだけは覚えておきたい!児童系の人員配置の基本
・【必見】児童系多機能型の人員配置について
・【確認】児童指導員等加配加算と適正なスタッフの配置について
児発と放デイの人員配置基準や常勤換算の計算は理解いたしました。
ただサービス提供のために送迎をする時、どのように人員配置を適正にしておけば良いか具体的に教えてもらえるでしょうか?
児発や放デイの送迎時の人員配置を検討する上で重要なのはサービス提供時間中の位置付けです 。
加えて児発や放デイのどの職種が送迎可能かを理解しておくことも大切です。
以下では具体的な例を示しつつ、児発と放デイの人員配置と送迎の関係についてわかりやすく説明いたします。
ポイント1:サービス提供時間中の人員配置と送迎

放課後等デイサービスや児童発達支援で送迎時の「サービス提供職員欠如減算」を避けるためには、保育士又は児童指導員の基準職員(※10名以下だと2名内1名常勤)をサービス提供時間中に事業所内に配置しておく必要があります(=つまり送迎には行けません)。
<サービス提供時間の基準職員の事業所内配置の対策>
・サービス提供時間の長さの変更を検討する
・送迎のみの人員を増やす
・児童のスケジュールを調整してサービス提供時間外に送迎する
児発や放デイでは基準職員はサービス提供時間内は常時事業所内に配置される必要があり、送迎に外出することはできません。
つまり開所当初の基準職員のみの人員配置だと、サービス提供職員欠如減算を避けるために、送迎のスケジュールをかなり調整する必要がありますのでご注意ください。
またサービス提供時間の変更は従業員のパート職員の勤務体系にも関わることなので慎重にお考えください。
ポイント2:送迎できる職種について

放課後等デイサービスや児童発達支援で児童の利用者を送迎できる職員は、「従業員が保有する資格や基準人員かどうか」、また「どの時間帯で送迎するか」という観点から制限されています。
<児発/放デイで送迎できる職種>
・児童発達支援管理責任者(※自治体によって判断が異なります)
・サービス提供時間以外の基準職員の「常勤要件ではない職員」
・児童指導員等加配加算の加配職員
・送迎員
児発や放デイで送迎する際にはサービス提供時間を避けることが原則求められます。
ただ追加で配置されている、基準職員ではない加算の職員は、望ましくないという留保はつきつつ送迎ができることが一般的です。
また児発管の送迎は容認する自治体と、否定する自治体に分かれるので必ず事前に確認いたしましょう。
まとめ

児童発達支援と放課後等デイサービスでの送迎時の人員配置のポイントが分かりました。ありがとうございます。
送迎にあたる従業員の職種やサービス提供時間を考慮して適正に送迎サービスを実施したいと思います。
児童発達支援や放課後等デイサービスのサービス提供時間中は基準職員は送迎できず、もしこれに不都合があればサービス提供時間の変更を検討してください。
送迎できる職員の職種にも制限があり、特に児発管の該当性は自治体によって異なるので確認が必要です。また児童指導員等加配加算の対象となる職員の送迎について、自治体によっては消極的な役所もあるので事前に相談して確かめておきましょう。
送迎時でも適正に人員配置基準を遵守すれば、利用者さんや自治体からも信頼されて事業所の経営の安定につながるので、ぜひ要件をしっかり守って信頼ある組織を作りましょう。
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※まとめ:児発・放デイの相談支援系の加算の一覧
1 事業所内相談支援加算:事業所内で個別/グループに相談援助を行う(月に1回)
2 家庭連携加算:自宅訪問をして本人/家族に相談援助を行う(月に4回)
3 関係機関連携加算:関係機関と連携して相談援助を行う(月に1回)
<スタッフ配置のパターンを解説>
・【基本】これだけは覚えておきたい!児童系の人員配置の基本
・【基本】基準職員「営業時間を通じての配置」とは?
・【必見】児童系多機能型の人員配置について
・【確認】児童指導員等加配加算と適正なスタッフの配置について
・【基本】サービス提供職員欠如減算と送迎の注意点!
<常勤換算について>
・【必読】常勤換算の計算総まとめ!減算にならないためのポイント
・【基本】常勤換算について徹底解説!計算方法/注意点/よくある質問まで
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・【お勧め】専門的支援加算とは?条件や注意点も解説
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