身寄りのない高齢者様のおひとりさまにとって、老後の資金が尽きてしまうことは、終活に関する心配の種であります。
そこでこれまでご自身のお住まいの不動産を担保にしてお金を借りる「不動産担保型生活資金」の制度のサポートについてご紹介いたしました。
また民間の終活サポート制度と比較して、地域の社会福祉協議会が実施する貸付は、制限こそあるものの、広い範囲の方々に開かれていることも確認しました。
そこで本日は逆に、こうした優れた不動産担保型生活資金の制度のデメリットについてまとめたいと思います。
まず一つ目は、予想以上に長生きしてしまい、融資極度額まで資金を借り切ってしまうことです。寿命は誰にも分かりません。
住まいがあるから、これを担保にいつまでも安心であるというわけにはいかないのです。
二つ目のデメリットは、不動産価値の低下です。
特に土地などの資産で価値が下落してしまうと、融資の見直しが行われ、差額金を返金しなければいけない可能性もあります。
三つ目のデメリットは金利の上昇リスクです。
「不動産担保型生活資金」の貸与では変動金利を採用している場合が多いです。
従って金利の上昇具合によっては、毎月の金利支払い額が高騰してしまうかもしれません。
以上、「不動産担保型生活資金」のデメリットを要約してみました。
収入源が限られる高齢者様で、身寄りの者が少ない場合、「不動産担保型生活資金」の貸与は、終活をする上で大変ありがたい制度です。
けれども状況によって老後のリスクが生まれることも忘れないことが肝心です。
自分の資産の状態に注意をしつつ、生活費の不足を避け、豊かな老後を過ごし、相続や終活のサポートを充実させましょう。
まとめ
- 「不動産担保型生活資金」制度のデメリットの一つは、長生きして限度額まで使い切ってしまうことです
- 二つ目のデメリットは不動産価値が下がり、差額を返金しなければならない可能性です
- 三つ目のデメリットは金利が上昇し、金利支払額が高騰してしまうかもしれないことです