これから高齢者がますます増えてくるので、高齢者の医療や介護費用の負担も大きくなっていくことでしょう。
そんな時、持ち家には住んでいるけれども、貯金があまりないというおひとりさまがいらっしゃったら、今後のことが心配になってしまいます。
生活費のために家を売ろうにも、その後はどこに住めばいいのか分かりませんし、困難が多くあります。
そんな時、老後の助けになるのは不動産を担保にしてお金を借りる「リバースモーゲージ(逆抵当融資)」という制度です。
本日はその中で、都道府県の社会福祉協議会が実施している「不動産担保型生活資金(長期生活支援金)」貸付制度を紹介いたします。
これは、社会福祉協議会が、住み慣れた家に住み続けられるように、高齢者に生活費を貸し付ける制度です。
ただしお子様や高所得者が同居している場合は対象外となります。
またお住み不動産に抵当権など設定されておりましても、使うことができません。
貸付限度額は不動産の評価額の70%程度で、貸付額は月ごとに30万円以内となります。
期間は、貸付元利金が限度額に達するまでの期間or死亡時までの期間になります。
貸付利子は3パーセント程度です。
他にも推定相続人の中から一人が連帯保証人になる必要があります。
返済方法はその方か借り受け人が、不動産などを売却して一括返済することです。
利用方法は、お住まいの社会福祉協議会の窓口に伺ってください。
また証明書発行などの手数料がかかることもお忘れなく。
その他にも審査に数か月かかることもご注意ください。
本日は社会福祉協議会が実施する不動産担保型生活資金の貸し付けについて紹介しました。
高齢者さまは収入を得る手段が限定されます。
頼り手の少ない高齢者様おひとりさまにとっては、住み慣れた家を手放さず、また必要な生活費も借りられる便利な制度です。
ただ返済はその住居を売却して、利息も含めて一括返済しなければならない点をお忘れにならないようにご注意ください。
終活を順調に進めるには老後のお金の準備が必要不可欠です。
もしそのお金に不安なら、他人から借りることは不憫ですし、銀行も貸してくれるか保証はありません。
そんな中、不動産型生活資金の貸し付けは老後サポートに便利な制度ですので、是非ご検討ください。
まとめ
- 住み慣れた住居を手放さず、必要な生活費を借りられる制度
- 社会福祉協議会が実施して、利息は3パーセント程度
- 返済方法は、不動産を売却しての一括返済