
障がい者グループホームの土日は就労継続支援B型の事業所さんが休みということもあり、日中も利用者さんたちが何もせずにホームにいることが多々あります。
そのような土日の利用者さん支援はグループホームとしてどのように考えれば良いでしょうか?
ポイントは土日でもグループホームの支援体制は継続する必要があることです。。
近頃、月ごとの人員配置を守っているからといって土日に何も支援せず、事故が多発しております。
日中もグループホームに残る利用者さんに対する支援について、この記事では以下のような内容がわかります。
- 土日祝日のグループホームの支援の基本がわかる
- 土日祝日のグループホームの支援の書類整備がわかる
- 土日祝日のグループホームの支援の注意点や疑問がわかる
グループホームの土日祝の支援とは?

日中支援型のグループホームでなければ、障がい者支援の基本的な時間帯は夕方から夜を経て朝の支度が終わるまでです。
それでは障がい者グループホームで土日の日中は何も支援しなくてもいいのでしょうか?
ただ日中の行動でさえ、目を離しておくのが少し怖い利用者さんもいるので、どのような対応が基本なのか知りたいです。
障がい者グループホームの利用者さんの状態は、その障がいの重さも幅広い範囲があることから多様です。
したがって何が土日の支援で正解という答はありませんが、どのグループホームでも守るべき基本がありますので、そうした押さえておくべき内容をご説明いたします。
形式的な人員配置は満たす

土日の支援の内容というより、まず大事なポイントは全体の期間で見て、各々のグループホームの指定基準による最低の人員配置をクリアすることです。
<土日も夕方〜朝の支援は行う>
・土日も支援が途切れることなく平日と同じように基本的な時間帯の支援は行いましょう
・もし平日だけの人員配置で必要基準を満たしていても土日の支援は行なってください
障がい者グループホームの支援は土日だからと言って特別なことはあまりありません。
共同生活を実施する中での世話や生活支援は土日、さらに休日と言っても途切れさせることは適切ではないのです。
土日祝の日中はどうする?

土日でも夕方〜朝の時間帯の支援を行えばいいのですから、土日祝の日中は支援の制度的にも何もしなくて問題はありませんが、昼食の扱いなど利用者が生活するための準備は必要です。
<土日祝の昼食の問題の解決例>
・ご飯を炊いてふりかけを置いておく
・電気ポッドにお湯を沸かしておいてインスタント食品を置いておく
やはり障がい者グループホームの土日祝の日中支援は、最終的に各々の利用者さんが必要とする状態に左右されます。
重度の障がいをお持ちの方を受け入れているところは常時適切な支援が必要でしょう。
ただ日中支援したからといって夕方〜朝の支援を疎かにしないようご注意ください。
日中支援加算は取得できない

障がい者グループホームには、一定の条件を満たして日中に支援することで取得できる「日中支援加算」があります。
<「日中支援加算」を取得する条件について>
・【グループホーム】日中支援加算とは?基準や注意点を解説
しかし「日中支援加算」は土日祝日では算定することができません。
障がいの重さや心身の状態の悪化ゆえに日中支援を必要とするに至ったわけではないからです。
減算の可能性

仮に障がい者グループホームにて土日の支援を不適切に行なって国保連に請求していた場合、監査指導等により発覚すれば減算の可能性があります。
<土日の支援に関して減算が適用されるケース>
・土日の支援を全くしていなかった
・土日の日中支援だけを行なっていた
障がい者グループホームに関して近年指導が多いポイントは、この土日の支援に関してです。
利用者さんに対して何も支援せず保護者が見つけて発覚したケースもあります。
土日限らずグループホーム支援は途切れない点にご注意ください。
まとめ
土日に関する支援の要点と注意点もわかって、土日の日中にホームにいる利用者さんに対する対応がわかりました。
特に減算になるポイントもわかったので安心しました。
土日のグループホームでの支援は必要な人員配置の基準を満たしていれば最低限いいものの、利用者の状態や体調に応じて必要な支援を継続できるようご準備ください。
特に昼食等どうするか、各々のグループホームの利用者さんの要望もあると思うので安全に出来る範囲でご対応ください。
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